楽楽妻ブログ

お客様にお願いしたいこと&今年もありがとうございました

昨日、12月28日は、楽楽の仕事納め。

通常のようにパンを焼いて出荷した後、みんなで大掃除をしました。(写真ないな~)

今日はたまたま水曜日、お店の営業日であるため、お店からすぐ横に見える工房内ではドタバタと掃除中で、今日いらして下さったお客様は、落ち着かなく思われたことでしょう。

大変失礼いたしました。

 

先日の楽楽妻ブログ記事 で、FBS福岡放送とNHK福岡放送局の番組で楽楽のブラン入り天然酵母シュトーレンをご紹介いただくお知らせをしました。

12月21日早朝のFBSの放送も、12月22日夕方のNHKの生中継も、おかげさまで無事に終わりました。

ご覧下さった皆さま、関係者の皆様、大変ありがとうございました。

 

このテレビ放送の内容については、夫がまた「パン職人ブログ」の方で書かせていただくようですので、ここでは触れませんが、やはり放映後はネットや電話でのご注文、店舗への直接のご来店がいつもよりたくさんありました。

 

テレビの取材を受けることになった経緯については、もともとどちらのテレビ局さんも、時節柄の話題ということで、シュトーレンを焼いているお店を探して調べているうちに当店をお知りになったようですが、ホームページを見るうちに、乳製品や粉糖を使わないというちょっと変わったシュトーレンを作っていることに気付かれたようです。

そして、店主が自分が困った経験からアレルギーの人や病気の人が食べられるようにと、いろいろ工夫してパンを作っていることを知って下さり、それはたくさんの人が知ったほうが良い。と思って下さったようです。

どちらのディレクターさんもとても真摯に丁寧に取材をして下さいました。

放送時間こそ、どちらも3~4分でしたが、その長さの何十倍もの時間とマンパワーをかけてテレビ番組って作られているんですね。

どうして卵や乳製品を使わずに天然酵母のパンを作っているのか、どうしていろんなものを手間暇かけて自分で手作りしてパンに使っているのか、どうしてパンのオーダーメイドを受けているのか、どうして給食用のパンを作っているのか、そして今、どんな思いで一風変わったシュトーレンを作っているのか。

取材するディレクターさん自身が知らなかったこと、驚かれたことがたくさんあったんだと思います。

 

放送を見て当店までわざわざ足を運んで下さった方で多かったのは、おじいちゃま、おばあちゃまでした。

今はスマートフォンが普及して、お若い方はネットから簡単に注文できますので、わざわざ来店される方は年配の方か、もともと糸島に遊びに来るつもりがあった方が多いのです。

孫がアレルギーだから、テレビで見たからやってきた。というおじいちゃま、おばあちゃまが多かったです。

 

祖父母って、ありがたい存在ですね。

そのお孫さんや、お母さんに頼まれたわけじゃないんですよ。

孫に良さそう、これなら大丈夫そうと思ったら、もういてもたってもいられない。

車がなくて、電車とバスを乗り継いででも、片道2時間かけても買いに行ってあげたい!と思って、もう即行動。

お孫さんを喜ばせたい一心。その子のためにしてあげたい一心なんですねぇ。

ところが、せっかく来ていただいたのに、米粉パンが少ししか残ってなくて、ちょっとがっかりさせてしまったり。

うちのお店は小さな小さなお店なので、そんなにたくさんのパンを並べていません。

もちろんテレビで紹介していただいた後なので、いつもよりは多く作っていたのですが、小麦アレルギーでも食べられる米粉のパンはどこにでもないからと、一人で何袋か買う方もいらっしゃいました。

わざわざそのためにおみえになっているのですし、その後買いに来る方がいなければ、せっかく作ったパンも売れ残ってしまいますから、こちらもお売りしてしまいます。

それでも、後に来た方も、せっかくお孫さんのためにと遠くから足を運んでくれたのにと思うと申し訳ないんですけど、難しいですね~。

難しいけれど、こんなふうに、せっかく来てくれた方をがっかりさせることのないように、考えていかないとな~と夫と話しました。

 

また、売れ残りが出るというのは多少は仕方ないことなのですけど、貴重な国産小麦を使って、手間暇かけて作ったパンを自ら処分するのは本当に残念なことですから、来て下さるお客さんをがっかりさせず、売れ残りもなるべく出さないという相反する課題に、なんとか解決の方法はないのか、いろいろ知恵を絞らなければなりません。

 

まずは、2日前に予約して下さるとありがたいです。

それがだめなら朝、開店前に電話で取り置きをお申し付け下さい。

画期的な良い知恵が湧き出てくるまでは、お客様にそうしていただくのが一番かなぁと思います。

 

『予約さえしていただければ、あなたのために、お好きなパンを何個でも(できるだけ)、お作りしてお取り置きしています。』

 

これって、けっこう素敵なことだと思いませんか?

あなたが注文したものを、注文した通りにあなたのために作るんですよ?

お客様もせっかく来ていただいてがっかりせずにすむし、パン屋のほうも、パンをもったいないことにしなくてすむし。

誰が買うのかわからないって状態より、あの人のためにって作るものの方が、想いがこもるってこともあります。

(想いとか、関係ないって言わないでくださいね。お母さんが家族のためにご飯を作るのと同じですよ。おじいちゃんがお孫さんを思って野菜作りをして送ってあげるのと一緒ですよ~。)

気持ち(エネルギーとも“気”とも言えると思います)が入ったものは、それだけ食べる人に力を与えると思います。

 

でも、一般的にパン屋でパンを買うって、お店に行って並んでいるものから選んで買うというイメージなんですよね~。

イメージを覆すのってなかなか難しいです。

いきなり買いに行くより、予約の電話を入れるっていう、ひと手間かかることですしね。

手間を増やさない方向か、イメージを変化させてもらう方向か、何かいいアイデアないかな~~。

 

すごいアイデアがあったら、パン1年分くらいプレゼントしちゃうかも?!

 

 

 

 

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