<オーダーメイドパン事例>給食用オーダーパン
楽楽では、いろんなパンのオーダーメイドを承っています。
主にご病気などで、一般に販売されているパンが食べられないという方からの、「こんなパンを作ってほしい~」というご要望にお応えしてお作りする場合が多いです。
そんな事例の一つ、学校給食用パンのオーダーメイドです。
小中学校の学校給食では、主食がパンの日がありますが、たいていの場合、卵や乳製品を使用したパンが出されています。
卵、乳製品にアレルギーのあるお子さんはもちろん食べられません。
中には自治体や学校レベルで、アレルギー対応をしてくれるところもありますが、ご家庭で対処してください(すなわち、自分で食べられるものを持っていく)という対応のところが多いようです。
そういった場合、それぞれのご家庭から、ごはんを持っていったり、食べられるパンを持っていったりされています。
中学生くらいになると、まわりのみんなが例えば、クリームの入ったパンを食べていても、ご家庭の自動パン焼き器で焼いた食パンを食べたりとか、ごはんを持っていったりとか、
我慢というか、アレルギーのことを受け入れて、みんなと違うものを食べることに慣れているというか、抵抗がなくなるようなのですが、
小学生の場合、とくに低学年のお子さんは、まわりのみんなと同じでないということがとても気になるようなのです。
それで、楽楽では卵、乳製品を使用しないパン生地で、その学校で提供されるパンと同じ形に似せてパンを作り、給食に持って行ってもらうということをしています。
今回は、写真左から、豆乳生地のねじりパン、うずまきパン、コッペパン大、中、玄米レーズン生地のコッペパン、ココア生地のチョコチップ入りパンを作りました。
あらかじめ給食で出されているパンの写真を送ってもらい、また献立表から使用する小麦量を見てもらい注文してもらいます。
学年や献立の内容によって小麦の量が変わるので、コッペパンも大、中、小と大きさが違うものを作っています。
一人のお子さんが一回の給食に必要なパンはだいたい1個ですが、さすがに毎回1個ずつ作ることはできないので、一か月分をまとめて製造し、冷凍発送、あるいは受け取られてからご家庭で冷凍保存していただき、食べる前の日に自然解凍していただいています。
アレルギーのお子さんのご家庭は、こんな苦労もあるけれど、でも国産の小麦で、ヘンなものは入っていなくて、こうやって○○さんの☆☆ちゃんのためにって作っているパンを食べられるのは、みんなはできないことだよ!って言ってあげたい。
いつか、お母さんが毎月パン屋さんにたのんで取り寄せてくれて、特別なパンを食べられて幸せだったんだなって思ってくれたらいいなと思います。
このごろは小麦アレルギーの方からのお問い合わせが増えて、米粉パンでコッペ型のパンを焼けないかを試行錯誤中です。
米粉パンは型に入れないとダラリとしてしまって立ち上がらないのですが、コッペパンのような形の型ってないのです。
でもきっといろいろ考え続けていたら、何かいい方法が見つかると思います。
見つかるというか、いずれヒントがどこかからやってきます。
本当に誰かに必要なものなら、そういうふうになるものです。・・・のはずと思っています。
学校給食用オーダーメイドパンについては、 こちら をご参考になさってください。