アレルギーの子のお父さんにお願いしたいこと
昨日は、私がギックリ腰になっていたという記事をアップしましたが、
私がギックリ腰で寝たり起きたりゴロゴロとしていた5日間、夫がご飯を作ってくれました。
パン屋をしてるし、ご飯作りが得意な旦那さんなんだと思うでしょう?
いやいや、そうじゃありません。
もともと炊事はほとんど何もできない人でした。
白米と玄米の違いも昔は知らなかったし、ほうれん草も春菊も小松菜も青菜は全部「草」と呼んでいたし。
学生時代も就職してからも実家生活だった人なので、炊事する必要もなかったから仕方ないんですが、
昔は私が寝込んだ時とか、コンビニ弁当を買ってきてくれるのでツラかった・・・
(おかゆくらいしかうけつけないような、体調悪いときに脂っこいものが入ったお弁当はキツい。)
夫が食べることや食物に関心を向けるようになったのは、アトピーで食事療法をするようになってからでした。
それまでは食べることはお母さんや私にお任せ。
サラリーマン時代の昼食も多分毎日好きなものをたらふく食べていたでしょう。
○将の餃子定食とか、カレーとか、ラーメンとか。
もともと食物アレルギーがあったわけではないので、おいしく食べられてお腹がふくれればいいという感覚だったと思います。
でも、アトピーになって、食事療法をする過程で、自分の体を作っているのは、自分が食べたものと、自分の心ということがわかって、病気(症状)を作ったのも自分で、直すのも誰でもない自分自身だということを学んでから、食べ物のことに向き合うようになりました。
実際、四六時中私も一緒にいられるわけではないから、自分が食べるもののことは自分で学んでわかってないとどうしようもありません。
赤峰さん流の食事方法を学んでから、自分で料理をするようにもなりました。
で、今回私がギックリ腰で不調だったときも、ほぼ自分でご飯をどうにかしてくれたのですが、そう、世の旦那さん方、奥さんがいつもご飯を作ってくれるとは限りませんよ。
元気な奥さんも私みたいに突然何もできなくなることがあるかもしれない。
特に気がかりなのが、アレルギーのお子さんがいらっしゃるご家庭のお父さん。
子どもさんが、何を食べられて何を食べられないか、完全に把握できていますか?
と、思ってしまうのは、以前うちのパンを買おうとしていた親子連れさんのお父さんが、
パンの袋の後ろについてる原料表示を見て、「これ、○○ちゃんが食べられるかどうか、ママに聞いてから買おうね。」と言ってたのを見たことがあるからです。
ご自分の子どもさんが、食べられるかどうか、原材料表示を見てお父さんが判断できないって!
お母さんがいないときは、その子は何も食べられないの?
本人に聞けばいいとか思ってるのかな?
お母さんが急病になったらどうするの?
地震や天災が起きたらどうするの?
ウチの夫の昔のように、お父さんって食べ物のこと自体に疎い、というのはよくあります。わかります。
それでも、子どもさんがアレルギーの場合、命にかかわることだから、真剣に興味を持って学んでもらいたいのです。
そしてアレルギーのお子さんだけ特別で他の家族と違うメニューの食事をするのじゃなく、その子も食べられるメニューの食卓を、家族皆でおいしいねって囲んで下さい。
親がおいしいと言って食べるごはんを、子どもは素直に受け入れます。
卵アレルギーで卵が入っていなくても、乳アレルギーで乳製品が入っていなくても、おいしく食べられる料理はたくさんあるし、添加物を使わない食材を探すのは大変だけど、それらで家族みんなでおいしいねといって食べられる食事を作ることはできます。
アトピーやアレルギーのお子さんにやさしいメニューはみんなにとってもやさしいメニューなんです。
そして、万が一お母さんがご飯を作れない日があっても、いざとなってあわてないように、簡単なことからでいいので、お父さんたち、ぜひ普段から勉強してほしいのです。
そしてその学びはお父さん自身の、家族みんなの心と体の健康につながっていきます。
パンの前で話していた親子のお父さんは、本当はちゃんと食材のことをわかってて、でもママに確認しようというつもりで話してただけなのかもしれません。
ただ、その時とても気になったことを、このたび思い出したので書いてみました。
<お花と戯れる蝶at浦志八幡宮>