楽楽妻ブログ

大人のクリスマスプレゼント

もう、去年のことになってしまいましたが、ついこの間の12月は本当に忙しかったです。

シュトーレンというクリスマスのお菓子を作っていながら、毎日がパンの発送のために時間に追われる生活で、自分自身は季節感も暦感覚も失っている有様。(曜日感覚すらなくなっている)

製造に追われる夫も同じです。

お店にクリスマスグッズは飾るんだけど、自分自身の中ではクリスマスという感覚は吹っ飛んでいる、それどころではない。

(うーん、この感覚、理解してもらえるかな?わからないかもな~)

息子も大学生になって、クリスマスパーテイーを家でしようという雰囲気でもなくなりました。

バイトだなんだと家にいやしませんから。

その上にFBSさんとNHKさんのテレビ取材も入って、さらにてんやわんやになりました(笑)

そしてそのおかげでお店にきて下さる方が増えた、クリスマスイブの日のことでした。

 

そのご夫婦は閉店間近にやってこられました。

直前に電話で道を聞いてこられ、少し迷ってうちのお店に来てくださったようでした。

 

「ああ、よかった。やっと来ることができたわ。(ご主人に向かって)、私たち、ラッキーね。」

「前から(うちの店を)存じてたんだけれど、なかなか機会がなくて。」

「今日も迷ってしまって、もうダメかと思ったけれど、お電話してよかったわ。いて下さってありがとう。」

 

とにかく、奥様が店についただけで、そして迎え入れただけで感激したように喜んで下さっていて、こちらの方が、(な、何が起こっているの?)と少々とまどってしまったくらいです。

 

「(お宅は)本当にありがたいわ。(お宅のように)人のために懸命にがんばって体にいいパンを作って下さっているの、なかなかないもの。」

「私たちずいぶん体に悪いパンを食べ続けてしまった・・・でもこんなに一生懸命作って下さるパンが(今、)あるの、本当によかった。」

「私、パン買わせてもらっていいかしら、たくさん買ったら他の人が買えなくなってしまうかしら・・・・?」

 

もう閉店近いので、買っていただくほうが有難いです。と申し上げると本当にうれしそうにパンを選んで買って下さいました。

そして最後にまた、

「よかったわ。今日はラッキーだったわ。ありがとう。」

 

そういって、もうほとんど涙ぐまんばかりに感激して下さってるのです。

ちょうどそのときは仕込みの時間だったので、夫とパートスタッフさんが作業をしていたのですが、その奥様の様子を見ていて、

パートスタッフさんが、「私、こちらで働かせてもらえて、幸せですねぇ。」と言ってくれました。

彼女も感激してすこし涙ぐんでいるようでした。

 

ここで働けて幸せだ。

そんなふうに言葉にして言ってくれたスタッフは彼女が初めてです。

他のスタッフさんも思ってくれているかもしれませんが、言葉にして聞かせてもらったのは初めてでした。

こんなにもお客様に感激してもらえるような仕事をしているんだと認識してくれたみたいです。

 

テレビの取材を受けて、テレビの画面に出るのは夫一人ですが、彼女や、その他のパートスタッフさんがいてこそ、楽楽のパンはパンとなり、袋に詰められて、お客様の許へ旅立てます。

夫と私だけの力では手が足りず、「楽楽」は成り立ちません。

みんながそれぞれの役割をはたしてくれて、その結実として、楽楽のパンができています。

彼女が喜んでくれたということは、彼女の仕事が楽楽の大きな支えになっていると、自ら思ってくれたんだと思います。

お店は小さいけど、テレビが取材に来てくれて、こんなに言って下さるお客様もいて・・・あらためて自分のしている仕事が皆に喜んでもらっているのだとわかってくれたんだと思います。

これは、本当に私もうれしいことでした。

うちの時給は高くはないし、スタッフさんにすごく報いることができているように思えない常日頃です。

けれど、うちで働いていることで幸せを感じてもらえるなら、こんなにうれしいことはありません。

 

私が「楽楽」と言うとき、それは夫を表しているのでも、私たち家族を表しているのでもありません。

「天然パン工房楽楽」という屋号の、事業体のことを指しています。

その事業体は、夫の経験を基に、だいたい夫の考えで動いているけれど、厳密には私や、スタッフや、お客様、取引先の方のお力や思いを受けて成り立っている事業体だと思っています。

折にふれて、みんなに感謝は伝えていますが、思っているほど言葉やカタチに表せているかどうか、みんなに伝わっているかどうか。

買って下さるお客様が欠けても、パンを運んでくれる運送屋さんが欠けても、どの部分が欠けても「楽楽」の事業は成り立ちません。

 

パンというモノを通じて繋がっていく想いの輪ができています。

この輪を細くて小さなところから太くて大きくて、たのもしくて、キラキラ輝くものにするのは、関わるみんなの力と想い。

バランス良く、きれいな輪を大きくしていけるように、たくさんの方に関わっていただきたい。

 

素敵なマダムが帰られた後で、マダムの来訪は、それこそが私たちへのクリスマスプレゼントだったなぁ。と思いました。

クリスマスプレゼントを贈りあうことすら頭になかった私と夫。(買い物にいく時間もありませんしね。)

そんな私たちに届けられた、マダムの言葉と、スタッフさんの言葉が、今年のクリスマスプレゼントでした。

 

大人になったら、サンタさんは来ないけれど。

そして、大人のプレゼントはモノではないときもある。

モノでないプレゼントは、それを感じ取れるかは自分次第。

きっとみんな何かしら天からいただいている。

 

私はクリスチャンではないけれど、キラキラしたプレゼントをいただいて、忙しかったけれどとても幸せなクリスマスでした。

天のサンタさん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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